ちまきと柏餅
- 井出久美
- 2020年5月6日
- 読了時間: 2分
巣ごもりのGWですが、3月決算会社の申告準備でなにかと仕事をしています。5日は朝からスーパーに行きました。空いていることを期待して行ったけれど、結構、混んでいて、人を避けて歩くのが一苦労。そんな中、いいものを見つけました。ちまきと柏餅です。5日は子供の日。両方見つけて嬉しくなりました。そもそも、ちまきは関西、柏餅は関東で食べたとか・・・・。
ちょっと調べてみました。関東で柏餅が食べられる理由、それは子孫繁栄です。
柏餅に使われる柏の葉は、新しい芽が出ないと古い葉が落ちないのだとか。つまりは、柏は家系を絶やさない子孫繁栄の象徴であり、端午の節句の縁起物として供えられたわけです。それと、柏の葉には抗菌作用があるそうで、冷蔵庫のない時代に菌の繁殖を防ぎ、固くて分厚い葉はお餅の乾燥も防ぐ。生活の知恵からも柏の葉が用いられたそうです。
一方のちまき。平安時代に中国から伝来した食べ物です。その昔、中国では、陰謀により失脚した屈原が国の将来を悲観して5月5日に川に身を投げます。国民は屈原を供養するために川に食物を投げ入れますが、龍が食べてしまい屈原には届かない。そこで、龍が苦手な棟樹(れんじゅ)の葉でもち米を包み、邪気を払う5色(赤、青、黄、白、黒)の糸で縛ってから川に投げ入れると、屈原の元に届くようになったと言われています。この5色は子供の無事を祈る鯉のぼりの色にも使われており、魔除けの意味が込められています。ちゃんと意味があるのですね。素晴らしい。
年代的にはちまきが早く広がったものの、江戸時代に関東では縁起のいい柏餅が主流になった。関西では伝統が重んじられ、ちまきが伝承された。関西では柏の葉が手に入りにくく、それで柏餅が拡大しなかったとも言われていますが、京都を代表するように伝統を重んじる風習があるから、やはり伝統論を支持したい。
いずれにしても子供の頃は和菓子よりもケーキが好きだったから、子供の日はケーキを買ってもらってました。今の子供達もそうじゃないかな。和菓子よりケーキでしょ。ちまきも柏餅も大人のおやつになってるように思います。では、いただきま~す。

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